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トランプ氏「寂しく思う」 安倍首相と電話協議 プーチン氏も辞任惜しむ

news.yahoo.co.jp

 安倍晋三首相は31日、トランプ米大統領プーチン露大統領と電話協議し、任期途中で辞任することを伝えた。トランプ氏は「最も親しい友人である安倍首相の辞任を寂しく思う」、プーチン氏は「安倍首相は信頼できるパートナーで、これまでの協力に感謝する」と惜しんだ。

 首相は2016年11月、大統領就任前のトランプ氏といち早く面会。就任後もトランプ氏の別荘を訪れたり、共通の趣味のゴルフを重ねたりして「シンゾー」「ドナルド」と呼び合う親密な関係を築いてきた。37回目となったトランプ氏との約30分間の電話協議で、首相は辞任に至る経緯を説明し「数多くの往来、電話を重ねることで協力を深め、日米関係がこれまでになく強固になった」と謝意を示した。トランプ氏は「しっかり療養して健康状態を回復してほしい」と気遣った。

 第2次政権発足後、首相は特定秘密保護法や安全保障関連法を成立させるなど日米関係の再構築を進めた。この日も「後継者については日米同盟を強化していくことに変わりはないので安心してほしい」とトランプ氏に伝えた。トランプ氏は協議後にツイッターで「彼はほどなく、日本の歴史上最も偉大な首相として認められるだろう」と指摘。安倍政権での対米関係も「史上最良だった」と評価し「特別な男だ」と持ち上げた。

 その後、首相はプーチン氏とも約20分間、電話協議した。北方領土問題の解決と平和条約の締結に向け、プーチン氏と27回の会談を重ねてきた首相は、領土問題を解決する重要性を強調。両首脳は、この間の合意を踏まえて平和条約交渉を継続することを確認した。

 首相が「プーチン大統領との友情をこれからも大切にしたい」と述べると、プーチン氏は「またお会いすることを楽しみにしている」と応じた。最後に首相がロシア語で「ウラジーミル、スパシーバ(ありがとう)」と感謝を伝えると、プーチン氏は日本語で「シンゾー、ありがとう」と返したという。

 電話協議はそれぞれ米露側から呼びかけられた。政府関係者は「二つの大国が、退陣に関し『話したい』と言ってくることは、これまでの日本外交ではなかった」と語った。

 

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